<其乃三> 「や……ぁ、あ、何を、………っひぃッ!」 歌仙兼定の舌は尻のあわいに移動し、つぼんだ後孔に舌先が触れる。 濡れた熱い舌で蕾を刺激され、宗三左文字はがくがくと膝を震わせた。 「やッ…やめ……っ、き、きたな、ッンぁっ……!」 不浄の場所を舐められる異常さと新たな淫靡に身を震わせ、宗三左文字は、歌仙兼定の手と舌から逃れようと、寝床の上を前方へ這っていこうとした。 「駄目だよ、宗三左文字どの。……これからが、僕の『所有』の本番なんだから」 歌仙兼定は宗三左文字の体を易々と押さえ込み、腰を捕らえて、己の唾液をまぶした指で宗三左文字の後孔を探り、第一関節まで突き入れた。 「ンひっ……ひィ………ッ!」 掠れた悲鳴を上げて、宗三左文字は身動きが取れなくなり、その場に固まる。 宗三左文字の内部は熱く狭く、とば口が歌仙兼定の指を食い締めて、歌仙兼定は嫌でも情欲を煽られる。 「きみのこの場所に。信長公とは違うやり方で、僕の印を刻みつけるんだ」 「ッ……、な、なにを……、どう、やって………っ、ぁあッ!」 指が根元まで埋まるほど奥深くまで突き込まれて、宗三左文字が身を仰け反らせた。 柔らかな淡紅色の髪が汗と共に舞い散り、宗三左文字の白い肌に貼りついていく。 「いや……あぁ、っや、やめて、くださ…っ、ン、あぁうッ……!」 突き込まれた指先で裏側から前立腺を刺激されて、惑乱した宗三左文字の声に望まぬ嬌声が混じる。 「ふ、本当に、感じやすい体だね……。この調子だったら、初めてでも、きみも愉しめるかも知れないね……?」 突き込む指の本数を増やしながら、歌仙兼定が宗三左文字の後背から赤らんだ耳に囁いた。 「っ、ンぅっ…く、」 宗三左文字の反応が見たくて、歌仙兼定はその白い背にのしかかり、耳に息を吹きかけながら、何を為す気なのかを宗三左文字に告げた。 「きみのこの孔に。僕の陽根を突き入れて、男と女が和合するように、きみと体を繋げるのさ」 「…っ、……………!」 後孔に竿を突き立てられると聞いて、宗三左文字の顔からひといきに血の気が引いた。 「や、っ……まさか……!」 「そう……、だからきみに怪我をさせるかも知れないと言ったんだ。だいじょうぶ、数日もすればすぐに慣れるよ。きみの体もきっと、このやり方を気に入るはずだ」 「………! 嫌、です……! っ放して……!」 ついに歌仙兼定の意図を悟った宗三左文字が、後孔を歌仙兼定の指に犯されながら、怯えたように身を強ばらせた。 「体を硬くすると、よけい傷が深くなるよ…諦めて、楽にしたまえ」 「っくッ」 長らく己の情欲を押さえ込んできた歌仙兼定も、そろそろ我慢の限界に来ている。宗三左文字の後孔から指を抜き、再び宗三左文字の体を仰向けにひっくり返して、細い両の腿を掴んで押し開き、その中央に己の腰を割り込ませた。 「っひッ………!」 すっかり勃起した歌仙兼定のものを見て、宗三左文字が恐怖の声を漏らす。この大きさが己の体内に割り入るなど想像もできないに違いない。 「嫌だ、歌仙兼定、……お願いですからやめてください………! っあッ…!」 尻を持ち上げられ、後孔を竿先で探られて、宗三左文字が悲鳴を上げた。 歌仙兼定の情欲は宗三左文字の懇願を黙殺し、歌仙兼定は、宗三左文字の体の中央へと慈悲もなく腰を落としていく。 「ンぎっ…ひぁ…、ぁああ………ッ! いや…だ…ぁ、あァ……ッ! うぁああッ!」 後孔深くに歌仙兼定自身を飲み込まされて、宗三左文字の体は激痛に震え走った。 「…く…、ふ……、これできみは、本当に僕のものだ……」 「! ……く………、」 宗三左文字の体を押さえ込み、奥まで後孔を穿ちきって、歌仙兼定は放出に耐えながら宗三左文字を見下ろして笑う。 宗三左文字は顔をくしゃくしゃと歪めて泣いていた。 歌仙兼定の行為は、宗三左文字からすれば裏切りとしか取れまい。 歌仙兼定は宗三左文字の心身を蹂躙するつもりで今彼を犯している。 裏切られて傷ついた顔の宗三左文字が自分を泣きながら見上げてきている。そんな様子にさえ歌仙兼定の独占欲は満足を強め、宗三左文字の内部で己が膨れあがるのが自覚できた。 「…どうして…っ、こんな……、酷いことをするんですか……? …歌仙兼定……」 「簡単だよ…、きみが好きだからだ。宗三左文字どの」 「……………」 「きみが僕のことだけを考えて、僕だけを見つめ、僕にだけ泣いて懇願してくるのが堪らないからだよ。……きみの涙の理由も、そのうち、変わるよ。今は僕を拒否したくてきみはそんなに泣いているが、……いずれ僕に快楽を与えてほしくて、泣きながら僕にねだるようになる」 「っそんなこと……、! ンぁぐッ……!」 抗議の声を上げかけた宗三左文字だが、後孔を穿ったままの歌仙兼定が軽く腰を揺さぶると、無理矢理に押し広げられたとば口に激痛が走ったか、顔を歪めて歯を食いしばった。 宗三左文字が竿を無理矢理に受け入れさせられ、白い首を仰け反らせて痛みに震えている様に、歌仙兼定はなおも己の情欲を煽られる。前触れもなく、歌仙兼定は、宗三左文字の腰を乱暴に揺すり上げ始めた。 「ひッ、ぁぐ、ンぅっ! や、か、歌仙…っやめッ、あぁっ!」 後孔での抜き差しを繰り返されて、宗三左文字の細い体は強く揺さぶられる。 「あッ、いやだ、くぁッ…はぁあッ!」 「最後まで……我慢してもらうよ、宗三左文字……、」 「! ………く…、」 支配感を強めた歌仙兼定が己の名を呼び捨てにしたことに気づき、宗三左文字が眉を歪めた。 それを見て歌仙兼定は笑う。 「最後、というのは……、ふ…、きみの、この場所に、僕が精を吐くことだよ」 突き上げを続けながら、歌仙兼定が汗と熱い息と共に、組み敷いた宗三左文字に向けて声を投げた。 「っ、………!」 先程の自分の射精の状況から、歌仙兼定の言葉が何を意味しているのか理解できたのだろう。 宗三左文字の顔が新たな怯えにいっそう陰る。 「はッ、や、嫌だ…やめてくださいっ……か、歌仙兼定……!」 「駄目だね。……信長公よりも深く、きみを支配できないと、意味が無い」 腰から突き上げられて、歌仙兼定の体の下で揺れる信長の刻印に手を当てて、歌仙兼定は冷酷に言い放った。 「忌々しい印だな。……きみの肌に傷が残るのでなければ、抉り取ってやりたいくらいだ」 「…ッ…………!」 刺青の上に強く爪を立てられて、宗三左文字の体が新たな痛みに引き攣る。 「やッ…ぁ…あ、かせん……!」 「そう……。きみは僕の名前だけ、呼んでいればいいよ」 「ンぁっ、ぁ、あぐッ、やめて……、歌仙兼定……っ」 歌仙兼定の征服欲の高まりに圧され、宗三左文字の自我は拒否と惑乱を通り越して殆ど茫然としつつある。 抵抗感を失い、ただ歌仙兼定を受け入れて揺さぶられるだけとなった宗三左文字の体を、歌仙兼定は欲望の赴くままに貪った。 |
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